日々感じることを綴りながら”今”を味わっていたい、そんな気ままな日記です。

窓から見える風景

ヨガのクラスでいつもお借りしてる施設の前の土地が建売住宅として販売されているという話は少し前から聞いていて、どうなるのだろうと気にしていたところ、工事がはじまった。家の基礎もできてきて、それを見てちょっと驚いた。土地に余裕を一切残さずにめいっぱいに使えるだけ広さを使い切って、施設との境ギリギリまで家が建つようだ。

いつも使っている和室は窓からは若草山が一望できてわたしを含むみなさんのお気に入りでもあった。若草山が今日は霞んでみえるだのきれいだの、奈良ならではの景色で和ませてもらっていたのだ。その窓からの景色を遮るかのように目の前に家々が立ち並ぶことになる。こちら側に面している壁に窓があればカーテンすら開けることもできないかもしれないし、開けたとしても迫ってくる家の外壁しか見えないのだ。

家を建てる人を悪く言いたい訳ではなく、誰に責任があるわけでも無い。というより、誰もこの窓からの景色のことを考えていた人なんていなかったんだと思う。けれどそれはまぁ普通のことだろう。ただこうなってしまって残念だなと思ってしまう。

何十年も前からこの場所にあって、以前は幼稚園として使われていたらしい建物。この窓からたくさんの人が若草山をなんとはなしに見てきたんだろう。当たり前のその景色がこんな風に簡単に失われてしまう。景色ひとつで大げさなのかもしれない。でも、人の気持ちなんてこんな風に窓の外に広がる景色ひとつで簡単に変えられていくものだから、美しい景色が広がって心をふっとほどく余裕を残しておくことが暮らす人にとってそしてまちにとっても幸せな日々につながるように思う。

歴史のある美しい宝物たちや森が残っている奈良だからこそ、それらとの調和を一人ひとりが考えてゆけたらいい。お金や観光とか人の都合だけじゃない、この土地がよろこぶことを。


人もまちも、とどまっているものなんてひとつもない。だから私たちは一瞬一瞬を流している場合ではないのだ。そんなことを改めて気づかされた出来事だった。そうしてわたしの好きな奈良の風景、指折り数えてみようかな。ふふふふふ(←不気味)



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