日々感じることを綴りながら”今”を味わっていたい、そんな気ままな日記です。

台風の前夜に

台風21号が強い勢力を保って近づいてきているらしい。

九州出身の私と夫は台風で休校になったり早く終わったりという子ども時代を過ごしているので(当時は大きな被害を受けたこともなくありがたいことでした)、このご時世に不謹慎とは分かっていながらもちょっとウキウキとしてしまう。

インフラ技術が発達したおかげだと思うけれど、台風や雷で停電することもめっきり少なくなったように思う。子どもの頃は台風と言えば停電がつきもので、でもそのいつもと違う感じがなんとなく楽しかった。

雨戸を閉め切った部屋の中、懐中電灯の灯りと小さなラジカセ。なぜか母はそのラジカセで暗くて切ない物語を流すのだ。しかもいつも同じ話だったと思う。他にすることもなく姉と夏布団にくるまり、それを聞きながら夜を過ごした。大人になって姉とその話になって大笑いしたことがある。あれは何だったのだろうか、と。薄暗い闇の中、男の人の声で語られる切ない物語。ちょっとしたホラーだ。母は覚えているのだろうか。

学生時代には海の近くに住んでいた。何年かサーフィン部に所属していて、台風がくるといつものポイントが波が高く荒れ狂ったようになってそれがとても怖かった。そのくせ何故かそれを見ないではいられない気持ちになって、なんとなく行ってしまうのだ。あれが怖いもの見たさというものなのだろう。避けたいものの恐ろしさを知って、大丈夫だと思いたいのだろう。知らない方が、分からない方がよっぽど怖いから。

台風にまつわる私の思い出は、教訓でもないただの思い出。それはきっとありがたいこと。

どうぞ今回の台風も、大きな被害が起きずに通り過ぎてくれますように。ざーっと通り過ぎてスッキリと何かを洗い流す、ただの通過でありますように。


kohiru life

地球と深呼吸、心地よく健やかに nature / yoga / life